(取次)新潮社
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もう、悩まなくていい。
心配するのは一日一時間でいい。
がん患者が次々入っては、笑顔で出てくる外来がある――その名は「がん哲学外来」。
治療の不安から人間関係の悩みまで、主治医には打ち明けづらいあらゆる相談に
がん専門の病理医である著者は答え続けてきた。
「自分を心配するのは一日一時間でいい」
「冷たい医師にもいい医師がいる」
「がん細胞は不良息子と同じ」
「何を望むかよりも、何を残すかが大切」
……貴重な個人面談録をもとに綴る、患者と家族の心に効く「ことばの処方箋」。
(目次)
はじめに
1章 「がん哲学外来」とはどんな場所?
「いまだに気持ちが整理できません」 / 自分を心配するのは一日一時間でいい
「がんをいじめないで終わりにしたい」 / 患者に必要なのは覚悟
「立ち入った話をしておいて良かった」
2章 がんより悩ましいのは「人間関係」
「患者会に行けなくなりました」/ 夫の心の冷たさと妻のよけいなお節介
「お母さんのがん、誰にも言わないでね」 / がんは感情のひだを繊細にする
「私が、父を殺してしまいました」 / 困難にある人の笑顔は、周囲を慰める
人生の目的は、品性を完成させること
3章 治療を邪魔しているのは何か
「東大の先生がやっているプロポリス」/ 「黄金のワラ」を求めてセカンドオピニオンへ
がんは治療でしか「消え」ない/ 抗がん剤は、苦しかったらやめてもいい
「検査の同意書に、サインできませんでした」/ 冷たい医師にもいい医者がいる
4章 医療の「すき間」に、誰か一人がいればいい
病理医は遺体に教えられる/ 転機となった「クボタショック」
キャンセル待ちの五十組のために/ お金をとったら窮屈になる
私自身に起きた意外な変化/ 医師と患者には距離が要る
5章 がん細胞に人間が学ぶ
永遠に生きようとする「生命力」/ 正常細胞が「白」なら、がん細胞は「黒」?
どんな場所でも生きぬく「厚かましさ」/ がん細胞も人間も、悪い者ほど「たくましい」
がん細胞を更生させるには/ 天寿をまっとうしてがんで死ぬ
6章 「何を望むか」より「何を残すか」が大切
「死ぬという大事な仕事が残っている」 / 「余命は知らせないでください」
マイナスかけるマイナスはプラス/ 「これが今の自分の生きがいですね」
人間は、最後の五年間が勝負
著者・訳者など:樋野興夫
ISBN:978-4-10610655-
JAN:9789780000000
978-4106106552