教友社
内容(「BOOK」データベースより)
長年、上智大学とスペイン・コミリャス大学で倫理学、哲学思想史を教えてきた著者の論文集。日本で「生命倫理」(バイオエシックス)というジャンルを確立することに貢献した著者が、バイオエシックスに関しては未だ基礎的な議論が十分になされていないばかりか、高度に専門的になりすぎ、本来の趣旨からそれてしまったと説く。本書では、ポスト・バイオエシックスの時代にある今こそ、哲学の視点から生命倫理を見直すべきであると主張する。現代において生命倫理の問題点は、病院の非人間化、死に直面した人に対する過剰医療、医療制度の在り方、医療への不信、現代文明における科学技術の一人歩きなどにこそあるとする。また、死の問題については、生物学的視点からではなく、人間的・社会的に捉えるべきであると論じ、従来の死生観を乗り越えようと試みる。
内容(「MARC」データベースより)
臓器移植、出生前診断、クローン技術、自己決定権、延命措置…。生命を操作する先端技術が激しい速度で進む現代では、生命哲学の問いかけがますます必要となってくる。生命倫理を超えて「いのち」を問う哲学を提起。
著者略歴 (「BOOK著者紹介情報」より)
マシア,ホアン
イエズス会司祭。1941年スペイン生まれ。1966年来日。1973年司祭に叙階される。1975年マドリード・コミリャス大学で哲学博士号取得。コミリャス大学(1988‐1998年)教授を経て、現在、上智大学神学部教授(倫理・哲学思想史)(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
著者・訳者など:ホアン・マシア
ISBN:4-90221101-7
JAN:9784900000000
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