出版社・製造元:イーグレープ
強いストレスが原因で体や心の病気にかかることは多くの研究によって知られており、軽い運動や趣味によって軽減できます。時には、だれかに話すこともストレス解消の助けになるでしょう。 私の定義したストレスとは「自分のコントロールできないこと。強制されること」です。逆に、楽しみとは「自由に決められる」ことにあります。極端に言えば、たとえ遊びであっても、強制されるならストレスですし、自由に参加しているならば喜びです。 それでは、人々はどのようなことをストレスと感じているでしょうか。NHKのストレス調査結果(千八百人を対象)によりますと、 先の見通しが立たない(25%)、 老後の心配(24%) 、家計にゆとりなし(22%)、 年を取って衰える(21%) 、仕事が忙し過ぎる(15%)等が上位に挙げられました。一言で言えば将来への不安や思い煩いが上位を占めているといえます。 不安とは現実ではなく、これから先に何かとんでもない苦しみがやってくるのでないかと恐れることです。これらは自分ではコントロールできないことばかりです。「もし、お金が足りなくなったらどうしよう」、「もし、がんになったらどうしよう」などと、私たちは未来に起こるかもしれないことに絶えず心が乱されています。ある人は自分がどんな死に方をするかさえもずっと心配しているのです。 このような思い煩いが心の中を占領してしまうと、笑顔が消え、家族の笑い声も聞こえなくなります。実験によれば、思い煩っていることの90%以上は、決して現実に起こりません。そして、不安や思い煩いは体力や免疫力を低下させ病気を起こしやすくします。 未来の心配に目を向けず、現在の、今、目の前にあるこの時を生きる時に幸せが訪れます。 「だから、あすのための心配は無用です。あすのことはあすが心配します。労苦はその日その日に、十分あります。」(マタイ 6章34節) この聖書の言葉が教えていることは、ある種の事柄は自分でコントロールできないことを認めて、それを神様に任せることです。あなたのストレスも神様にゆだねてみてください。
著者・訳者など:浜原昭任
ISBN:978-4-90374841-2
JAN:9789780000000