(取次)英治出版
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「サーバント」――つまり「奉仕」こそ、リーダーシップの本質である。
自らの良心に従い、より良い世界へ導くことを自身の責務と信じ、周囲の人々にとって、組織にとって、優先されるべきことがなされているか常に心をくだく――そうした「サーバント」としてのリーダー像を描いた本書は、混迷の時代の中、いっそうその輝きを増している。
読み継がれてきた不朽の名著、待望の邦訳。
■なぜ今「サーバント」なのか
環境の変化のスピードが劇的に早くなった現代、組織は抜本的な組織開発を求められるようになった。絶対的な権力は腐敗し、メンバーは疲弊している。早朝会議や夜10時にパソコンを開き再度仕事に取り掛かることを興奮気味に語ることもなければ、統一テストがいかに素晴らしいかを説く教師の声も聞かなくなった。何かを変えなければいけないのだが、実際に成功しつつ、本当の意味で公益に貢献している組織は少ない。このような時代に新たなマネジメントと組織のあり方を提案するもの、それが「サーバント」なのである。
■リーダーの「やること」ではなく「あり方」
1977年に米国で初版が刊行されて以来、本書は、研究者・経営者・ビジネススクール・政府に絶大な影響を与えてきた。「サーバントリーダーシップ」の概念は、今やリーダーシップ論の基本哲学を成すと言われる。リーダーシップ論の古典的名著として広く知られるようになった本書で、今求められる新たなリーダーの「あり方」について考察しよう。
■こんな方に読んでほしい
・これまでのリーダーシップ論に違和感のある方
・フォロワーシップも合わせて学びたいと思っている方
・リーダーぐるみで不祥事が起こる社会に異議を申し立てたい方
・人事部や人材開発部でリーダーの発掘・選抜、配属、育成に関わっている方
・自分はリーダーには向いていないと感じている方
「社員全員にお願いしたいのは、サーバントリーダーになってもらいたいということ。」
−−ユニクロ柳井会長(日経ビジネスオンライン)
「リーダーシップを本気で学ぶ人が読むべきただ一冊」
−−ピーター・センゲ (学習する組織』著者)
「長年にわたって多くの組織と仕事をする中で、この本が与える衝撃を目の当たりにしてきた。そして、最も大きな成果はこれから現れるだろうと確信している。読者のみなさん、僭越ながら、本書とこの中に書かれた洞察というすばらしい宝物を、心からお薦めしたい。」
−−スティーブン・コヴィー (『7つの習慣』著者)
「グリーンリーフは、ドラッカー、マクレガー、フォレットといった他の特筆すべき人物と並んで、リーダーシップの新たな思索の世界—−つまり美徳や成長、責任や愛を包含する世界を作り出した。」
−−ウォレン・ベニス(『リーダーになる』著者)
「われわれの精神的な教えと豊に向き合いながら、グリーンリーフは、リーダーシップの真髄とは奉仕であり、人々の幸福であることを思い出させてくれる」
−−ロナルド・ハイフェッツ (『最前線のリーダーシップ』著者)
<構成>
監訳者序文
前書きに代えて
はじめに
第1章リーダーとしてのサーバント
第2章サーバントとしての組織
第3章サーバントとしてのトラスティ
第4章ビジネスにおけるサーバント・リーダーシップ
第5章教育におけるサーバント・リーダーシップ
第6章財団におけるサーバント・リーダーシップ
第7章協会におけるサーバント・リーダーシップ
第8章サーバント・リーダー
第9章官僚主義社会におけるサーバントとしての責任
第10章アメリカと世界のリーダーシップ
第11章心の旅
追記
終わりに
監訳者解説
著者・訳者など:ロバート・K・グリーンリーフ著
金井壽宏 監訳 金井真弓 訳
ISBN:978-4-86276040-1
JAN:9789780000000
- 978-4862760401