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ブックレット
「十字架を生きるしもべ」推薦のことば
元KGK主事 安藤理恵子
私たちが福音書のイエス・キリストの言葉を前にするとき、「この厳しい招きは、現代の私がどこまで本気にするべきことなのだろうか。変にやりすぎたら、ストレスになったり健康を壊したりするのではないか。ほどよく献身する方が現代的な証しになるのではないだろうか」と漠然と逃げ道を探すのではないでしょうか。この小さな書物は、そのような現代人キリスト者に贈る、神と共にある冒険の人生の入り口です。
キリストの福音は私たちの人生に安易な快適さを与えるものではありません。そのようなものを捨ててもあまりある神の愛と、神と共に働く喜びを与えるものなのです。アジス・フェルナンドは自分自身の体験を告白しながら、聖書に示されている通りに歩むときに、ストレスを引き受ける力と天来の回復力が得られることを力説します。歪んだ動機付けや敗北感によって力が失われつつある宣教の現実に警鐘をならしつつ、福音の不変の真理に焦点を合わせることこそが、私たちに健全な動機と献身をもたらすことを主張しています。十字架を負って生きるべきことを彼が叫んでいるのは、それによってしかもたらされない祝福があることを知っているからなのです。
現代日本に生きる私たちは、多くのキリスト者も、教会の働き人も、種々のストレスで疲弊しています。しかしキリストを信じる者は、そこにとどまっている必要はありません。アジス・フェルナンドの提言は、私たちが忘れかけている昔からの狭き道に、力強くあなたを押し出してくれるに違いありません。
著者・訳者など:アジス・フェルナンド
ページ数:40頁
ISBN:978-4-90374848